【O-37】マウス尿道形成過程における新たなWnt5aの機能
1)和歌山県立医科大学 先端医学研究所
2)福島県立医科大学 医学部 生化学講座
3)神戸大学 大学院医学研究科 細胞生理学分野
4)大阪大学 大学院医学系研究科 分子病態生化学
2)福島県立医科大学 医学部 生化学講座
3)神戸大学 大学院医学研究科 細胞生理学分野
4)大阪大学 大学院医学系研究科 分子病態生化学
尿道下裂は、外生殖器の先天異常の中でも高頻度に見られる先天性の尿道形成異常である。近年、b-ZIP型転写因子であるMafbや細胞骨格制御因子であるMYH10など尿道形成に不可欠な因子が同定され、尿道形成に関わる遺伝子、シグナルカスケードがわかりつつあるが尿道形成メカニズムの全容解明には至っていない。
主要なWntリガンドであるWnt5aは、外生殖器の伸長制御に不可欠な細胞増殖制御因子である。興味深いことに、Wnt5aおよびそのレセプターであるRor2は尿道形成に不可欠な尿道両側間葉領域に発現していることを見出した。さらに外生殖器間葉細胞特異的Wnt5aコンデショナルKOマウスの解析から、Wnt5aは、細胞増殖制御因子としてではなく、細胞極性および力学的制御を介してオス特異的な間葉細胞の極性移動を制御する尿道形成因子であることを見出した。本大会では、新たに見えてきた器官形成過程おけるWnt5aの機能について論議したい。
主要なWntリガンドであるWnt5aは、外生殖器の伸長制御に不可欠な細胞増殖制御因子である。興味深いことに、Wnt5aおよびそのレセプターであるRor2は尿道形成に不可欠な尿道両側間葉領域に発現していることを見出した。さらに外生殖器間葉細胞特異的Wnt5aコンデショナルKOマウスの解析から、Wnt5aは、細胞増殖制御因子としてではなく、細胞極性および力学的制御を介してオス特異的な間葉細胞の極性移動を制御する尿道形成因子であることを見出した。本大会では、新たに見えてきた器官形成過程おけるWnt5aの機能について論議したい。