【SP-8(O-58)】先天異常治療におけるCOVID-19による外来閉鎖時の対策 ―口蓋裂患者の言語治療―
1)愛知学院大学 心身科学部
2)愛知学院大学歯学部附属病院 言語治療外来部門
3)愛知学院大学 短期大学部
4)愛知学院大学 歯学部 口腔先天異常学研究室
2)愛知学院大学歯学部附属病院 言語治療外来部門
3)愛知学院大学 短期大学部
4)愛知学院大学 歯学部 口腔先天異常学研究室
背景: COVID-19の影響で,多くの病院では緊急患者以外の外来を一定期間停止した.先天異常の患児の多くは緊急患者ではないため,言語治療も含めて多くが中止となった.しかし,治療の中断はそれまで得られた言語能力を著しく減少される可能性が危惧された.そこでテレプラクラティス(Telepractice:TP)を実施した. 対象:口蓋裂を有する患者でTPを希望した患者16名.対象期間は,2020年4月27日~5月30日とした. 方法:対象期間中のTPと,対面診察の1ヵ月を抽出し受診状況を比較し,患者の親の満足度を調査した. 結果: TP回数と対面診察の受診回数はほぼ同じであった.TPに対して全ての親が満足していた.考察: COVID-19以外の感染症の予防上でもTPは有用であると考える.TPは先天異常児の非常時の医療サービスのオプションとして有用で,緊急時対応できるよう,本システム構築の備えは必要である.