【O-57】女子看護学生における先天異常の認知と教育
近畿大学医学部 医学部教育センター 医学基盤教育部門
看護学生を対象に先天異常と栄養素についての講義を行っている。講義前に女子看護学生1年生1,163人(2006年~2019年;2016・17年を除く)を対象に先天異常の認知についてアンケート調査を行った。「知らない」383人(33 %)、「知っている」431人(37 %)、「書物・記事で読んだ」77人(7 %)、「講義で学んだ」272人(23 %)であった。「知っている」と「書物・記事で読んだ」を合わせた508人(44 %)の調査年別の割合は、25~64 %(中央値42 %)を示し、年ごとの認知率に統計的な差はなかった。224人(19 %)が先天異常を知った時期と媒体を回答した。高校88人(39 %)、中学校56人(25 %)、小学校31人(14 %)、マスコミ15人(7 %)、その他34人(15 %)であった。小学校から高校までの学校教育において先天異常を学ぶ機会を得た学生がいることが明らかとなった。先天異常について認知を高めるためには、より多くの学習機会を継続して設けることが重要である。