【O-53】先天異常モニタリング解析における外表奇形等の動向について
1)横浜市立大学 産婦人科
2)クリアリングハウス国際モニタリングセンター日本支部
3)日本産婦人科医会
4)横浜市立大学 臨床統計学
2)クリアリングハウス国際モニタリングセンター日本支部
3)日本産婦人科医会
4)横浜市立大学 臨床統計学
日本産婦人科医会では1972年より全国の先天異常モニタリングを行っている。多くの協力施設の尽力のもと、これらのデータは横浜市立大学内に設置されたクリアリングハウス国際モニタリングセンター日本支部において集計解析されている。さらに世界保健機関(WHO)の関連組織である国際先天異常監視機構と連携して世界中でサーベランスが行われている。今回我々は、全国の日本産婦人科医会先天異常モニタリング調査で2019年に得られたモニタリング対象例112220例を検討した。先天異常児数は3413児であり3.04%であった。全国の奇形種類別発生順位では、心室中隔欠損症(512例)が最も多く、以下動脈管開存症(240例)、21トリソミー(202例)と続いた。全国を9ブロックに分けても、心血管先天異常や21トリソミーが多く報告され、地域による大きな変化は認めなかった。また、経年変化においても明らかな変動は認めなかったが、今後も継続して調査を行う予定である。