【O-22】マウス胎盤における副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンの発現と局在に関する時間的空間的解析
1)金沢医科大学 医学部 解剖学1
2)Department of Obstetrics, The First Hospital of China Medical University
3)金沢医科大学 看護学部 医科学
4)金沢医科大学 一般教育機構 生物学
2)Department of Obstetrics, The First Hospital of China Medical University
3)金沢医科大学 看護学部 医科学
4)金沢医科大学 一般教育機構 生物学
ストレスへの初期応答物質である副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)は視床下部以外の器官でも産生と分泌が確認され,ヒトでは胎盤性CRHが妊娠初期の胚子に対する母体の免疫寛容,後期には分娩時期決定に関与していると推測されている。げっ歯類の胎盤ではCRH発現は認められないと考えられてきたが,マウス・ラット胎盤におけるCRH発現検出の報告も散見される。我々もマウス胎盤において妊娠経過に伴うCRHの発現変動を検出している。今回,抗CRH抗体を用いた免疫染色にて各種妊娠日のC57BL/6Jマウス胎盤の脱落膜層,海綿体栄養膜芽層,迷路栄養膜芽層いずれも陽性を認め,特に妊娠15.5日に栄養膜芽層で発現亢進することを確認した。また胎盤等からRNAを採取しPCRを行い,crh発現の有無について比較した結果を併せて報告する。本研究の動物実験は金沢医科大学動物実験委員会の承認を得て実施された。