【O-19】メトホルミンのマウス胎盤透過に寄与する輸送体の検討
1)慶應義塾大学 薬学部
2)金沢大学 医薬保健研究域 薬学系
2)金沢大学 医薬保健研究域 薬学系
【目的】妊婦が服用したメトホルミンは胎児に移行し、低出生体重児や出生後の肥満リスク上昇と関連することが報告されている。本研究では、胎盤関門に発現するOCTN1 (SLC22A4)に着目し、そのメトホルミンの胎盤透過への関与を解析した。
【方法】妊娠18.5日目の野生型およびOCTN1欠損マウスにメトホルミンを静脈内急速投与し、母獣および胎仔血漿中濃度をLC-MS/MSで測定した。
【結果】メトホルミン投与2時間後における野生型マウスの胎仔/母獣血漿中濃度比(F/M ratio)はほぼ1となり、ヒトで報告されているF/M ratioと同程度であった。また、メトホルミンのF/M ratioは投与0.5時間後と2時間後のいずれにおいても野生型とOCTN1 ノックアウトマウスで同程度であった。
【結論】OCTN1はメトホルミンを基質とすることが報告されているが、メトホルミンのマウス胎盤透過に中心的な役割を果たしている可能性は低いことが示された。
【方法】妊娠18.5日目の野生型およびOCTN1欠損マウスにメトホルミンを静脈内急速投与し、母獣および胎仔血漿中濃度をLC-MS/MSで測定した。
【結果】メトホルミン投与2時間後における野生型マウスの胎仔/母獣血漿中濃度比(F/M ratio)はほぼ1となり、ヒトで報告されているF/M ratioと同程度であった。また、メトホルミンのF/M ratioは投与0.5時間後と2時間後のいずれにおいても野生型とOCTN1 ノックアウトマウスで同程度であった。
【結論】OCTN1はメトホルミンを基質とすることが報告されているが、メトホルミンのマウス胎盤透過に中心的な役割を果たしている可能性は低いことが示された。