【O-15】神経管閉鎖不全:マウス外脳症胎仔モデルの組織学的解析からの考察
1)島根大学 医学部 解剖学講座 発生生物学
2)金沢医科大学 医学部 解剖学1
3)島根大学 医学部 看護学科 臨床看護学講座
2)金沢医科大学 医学部 解剖学1
3)島根大学 医学部 看護学科 臨床看護学講座
神経管閉鎖障害が原因とされる二分脊椎などの先天異常は、本邦において現在も比較的頻度が高い。日本先天異常学会でも「フォーリーちゃん」をマスコットキャラクターとし、神経管閉鎖障害予防のための葉酸摂取の重要性について提言および啓発活動がなされている。我々は、以前、妊娠マウスへの薬剤投与による外脳症胎仔モデルの作製と誘発された外脳症組織の経時的変化(無脳症への移行を含む)について発表した(第40回 学術集会、平成18年)。今回、外脳症マウス胎仔の組織形態学的特徴を改めて検証するとともに、近年明らかにされてきた神経管閉鎖障害発症機序との関連も含め考察した結果について報告する。なお、動物実験については大学の動物実験専門委員会の承認を受けて実施した。利益相反なし。