【O-1】アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害薬の妊娠ラットまたはウサギを用いた発生毒性試験
1)ファイザーR&D合同会社 非臨床開発研究部
2)米国ファイザー社 グロトン研究所
2)米国ファイザー社 グロトン研究所
[緒言]アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)は脂肪酸生合成の最初の反応を触媒する酵素である。ACCの阻害は脂質代謝に関与する疾患の治療につながることが期待されている。[目的]妊娠ラットまたはウサギを用いてACC阻害薬(PF-5175157)の発生毒性を評価する。[方法]ラットの妊娠6-17日またはウサギの妊娠7-19日にPF-5175157をそれぞれ30 mg/kg/日または50 mg/kg/日まで投与した。[結果]ラットでは30 mg/kg/日で胎児の体重低下を伴う子宮重量の低下および30または15 mg/kg/日の胎児に異常または変異が認められた。ウサギでは50 mg/kg/日で母体の体重増加量および摂餌量の低下,子宮重量の低下,着床後胚損失率の増加および胎児体重の低下,胎児で短尾,椎骨および肋骨の形態学的な異常または変異,頭蓋骨および胸骨の変異が認められた。[結論]ACC阻害によりラットおよびウサギで発生毒性が認められた。本研究は所属施設の倫理審査委員会の承認を得ている。