【SP-4(O-23)】光シート顕微鏡を用いたゼブラフィッシュ初期胚の頭蓋顔面奇形のイメージング
1)花王株式会社 安全性科学研究所
2)ミルテニーバイオテク株式会社
2)ミルテニーバイオテク株式会社
頭蓋顔面奇形は最も頻発する先天異常の一つである。我々はゼブラフィッシュ初期胚をモデルに、化学物質による頭蓋顔面奇形の発現機序を解析してきた。そしてこれらの奇形が哺乳類と共通した機序で生じることを明らかにした(Liu et al., 2020; Narumi et al., 2020)。そこで異種間で共通して発現する奇形の形態的な対応を詳細に把握するために、頭蓋顔面を含む全細胞イメージングにより初期胚で発現する奇形を3次元かつ網羅的に解析した。本研究では、催奇形性物質(バルプロ酸やワルファリン)を暴露した受精後24-96時間胚の頭部骨格および全細胞核を標識し、CUBIC-L, R+およびEthyl cinnamateで透明化処理をした。ついで光シート顕微鏡(UltraMicroscope Blaze)で観察を行った。これによりゼブラフィッシュ初期胚の三次元奇形イメージングが可能になったので報告する。